太田泰雄氏の中国政治経済レポート(2016年度)

2016年12月 中国マンスリーレポートPDF


2016年11月 中国マンスリーレポートPDF


2016年10月 中国マンスリーレポートPDF

中国が日本を抜いて世界第2位の経済大国になった10年、中国人海外
旅行者数は約5700万人、5年後の15年、約1億2000万人に膨らんだ
最も身近な香港、タイをはじめとする東南アジアのリゾート地、日本よりも
手軽な韓国などには、日本以上の中国人が押し寄せる
2015年の訪日中国人は499.3万人、中国人海外旅行者数は1億2000万人
数知れぬ中国人が日本めがけて殺到したかのような印象を持つ人も
多いかもしれないが、中国人の訪日客はわずか4.2%
日本を訪れる中国人観光客の「爆買い」(和声中国語)が失速しつつある、
高価な炊飯器や温水洗浄便器から手軽な化粧品や日用品に変わった
円高の影響で日本での消費に割高感が出た
中国当局が航空会社に機内持ち込み手荷物数を2個に制限するよう指示した
海外購入商品に対する関税引き上げ 家電20%→30%、高級腕時計30%→60%
「日本いいぞ」という口コミは広がっており、日本に行きたい人は増え続ける
但し今は食べる、遊ぶ、泊まる、土地の生活体験にお金を使いたがる
ただ中国人旅行者の潜在力は巨大である


2016年7月 中国マンスリーレポートPDF

最近は衝撃的なニュースが多いですね
1.6月23日に行われた国民投票の結果により、イギリスがEUを
離脱することが決定的となった
7月13日 緩い残留派、テリーサ・メイ氏が首相に就任
メイ氏はおしゃれで、慎重で、生真面目で、派閥を作らず、
氷の女王(アイスクイーン)と呼ばれる
イギリスに取り EUと有利な離脱交渉ができるか
イギリスではサッチャー元首相以来2人目の女性首相

2.7月1日バングラデシュの首都ダッカのカフェ襲撃事件
日本人7名(JICA関係者)を含む20名死亡
バングラデシュの人口 1.6億人、進出日系企業 2015年1月時点 約220社
人件費 ミャンマー、カンボジア、ラオスと並ぶ最安国
アパレル輸出国として中国に次いで世界第2位

3.7月14日(革命記念日)フランス・ニース(リゾート地)
花火を見ていた人の中にトラックが突っ込む、トラックはおよそ2キロに
わたって人ごみの中を暴走、84人死亡、202人負傷
フランスでテロが日常化

4.7月15日から16日 トルコでクーデター発生、未遂に終わる
エルドアン大統領の政敵であるイスラム教宗教指導者、ギュレン師一派の
反乱と言われる
死亡者 208人、軍人を含む拘束者 7500人以上(異常な粛清)
エルドアン大統領の強権に拍車がかかる雲行き


2016年6月 中国マンスリーレポートPDF


2016年5月 中国マンスリーレポートPDF


2016年4月 中国マンスリーレポートPDF

3月 訪日外国人 前年同期比 31.7%増 201万人
単月で初めて200万人を突破し、過去最高を記録
これまでの単月過去最高は2015年7月 192万人

熊本地震(群発)
14日21時26分 M6.5 最大震度 7  前震
16日午前01時25分 M7.3 最大震度 7  本震

好調を続けてきた観光産業に影を落とす
中国外務省は中国国民に対し5月16日まで熊本県への渡航を禁止、
九州地方への渡航も慎むよう求める通知を出した
香港政府は熊本県への渡航に注意するよう促した
韓国旅行大手ハナツアーは17~19日出発の九州ツアーはすべて中止
4月20日現在 熊本地方への旅 キャンセル 7000人規模
官公庁は日本政府観光局に対して、今回の地震の正確な情報を
海外向けに発信するよう指示


2016年3月 中国マンスリーレポートPDF

2016年全人代の政府活動報告で、李克強首相は原稿の読み違い30回と
滝のような汗(冷や汗)、報告後 習近平国家主席に話しかけようとしたが
無視された(たまたまテレビの映像を見てびっくりしました)
これは何を意味するのでしょうか
中国内では隠語で、李首相ではなく、李省長(省は日本の県)とか
李県長(県は日本の郡)と呼ばれているとか
習近平国家主席に取り、党内序列ナンバー2の李克強首相は単なる
部下に過ぎない存在になったのか
他方 李克強首相は健康(内臓)に問題があり そのせいで脂汗との
説もあるが・・・

異論許さぬ習氏1強
全人代は「核心意識を強める」とする政府活動報告を採択して閉幕、
「核心」とは、党の中でも格別の存在を意味する、習主席を「核心」だと
持ち上げる党幹部の発言が相次ぐ中、全人代が習主席を権威として
追認したともとれる
習主席はこれまで反腐敗運動を使って潜在的な政敵をたたき、聖域と
されてきた人民解放軍の改革にも踏み切った
習近平指導部は統制を共産党一党支配への批判から個別政策への
批判にまで広げており、構造改革の実行に影を落とした
(異論封じは 経済分野にも及ぶ)
つまり現在の中国には強権的な最高指導者をいさめる勢力が
いなくなった

来年からの習主席の 2期目(2017~2022年)の最高指導部は
李克強首相から王岐山氏への交代
または 習近平国家主席を除く李克強首相以下全員交代
との見方が出ている


2016年2月 中国マンスリーレポートPDF

春節の影響で中国の統計数字の発表が遅れ、中国の新車販売・生産
台数の発表は昨日でした

相変わらず市場は荒れています
日経平均 12/30 19033→1/19 17048→2/19 15967 最安値 2/12 14952
上海総合 12/30 3572→1/19 3007→2/19 2860   最安値 1/28 2655
NYダウ  12/31 17425→1/19 16016→2/19 16391 最安値 2/11 15660

人民元 2/19 1㌦=6.52元
日本円の対米ドルレート 2/19 112.6円

日本の対中輸出、1月は17.5%減 日本の景気に影響大(日本の財務省発表)
1月 対中貿易高 2兆5336億円
      輸出  8600億円 前年同月比 17.5%減 6か月連続マイナス
      輸入  1兆6736億円       6.0%減 4か月連続マイナス
      貿易収支 8136億円の赤字

輸出品目では、科学光学機器(24.8%減)、有機化合物(26.1%減)、電気
回路等の機器(27.6%減)等の落ち込みが目立った、自動車の輸出台数は
14.7%減の1万196台で、このうち乗用車は15.0%減の1万128台

輸入品目では、衣類・同付属品(12.9%減)、半導体等電子部品(27.0%減)
周辺機器を含む電算機類(10.8%減)などが全体を押し下げた
通信機は49.8%増であった

中側統計(中国通関総署)
1月 対日貿易高 204.2億㌦(2.3兆円) 10.4%減
      輸出   112.3億㌦(1.3兆円) 5.3%減(中国→日本)
      輸入 91.9億㌦(1.0兆円) 15.9%減(日本→中国)
(両国とも 輸出はFOB,輸入はCANDFで計算する) 


2016年1月 中国マンスリーレポートPDF

空洞化が叫ばれて久しい日本経済に国内回帰の動き(里帰り)
円安や海外の人件費上昇が背景
国内の雇用拡大に期待
1.パナソニック 海外で生産し日本に逆輸入している洗濯機、エアコン、
  電子レンジなどの家電製品の大半を、今春から順次、国内生産に切り替える
  パナソニックの家電の国内販売額は5000億円前後とみられ、そのうち
  約4割を中国を中心とした海外で生産している
 (USO 放送:国内回帰 松下電器に戻すか…パナソニック)
2.シャープ 海外で生産して日本に逆輸入しているテレビや冷蔵庫などの
  家電製品の一部を日本での生産に切り替える
  液晶テレビ 中国→栃木県、冷蔵庫 中国→八尾市
3.キャノン 現在約4割の国内生産比率を、2~3年後をメドに6割まで引き上げる
  複合機やプリンターの生産を海外から国内の既存工場に移す
  ただし海外の工場は閉鎖しない
4.アパレル業界団体「日本ファッション産業協議会」は国内で生地の生産から
  縫製まで手掛けた「純日本製」の衣服であることを表示する制度を2015年の
  秋冬シーズンから始める
  国内の繊維産業の出荷額 91年 12.9兆円、13年 3.7兆円と約3割に
  落ち込んだ、一方最近の景気回復に伴い、日本製の素材を使ったり日本で
  加工をおこなったりした衣服の人気が高まりつつある

プレマー氏(米ユーラシアグループ)2015年世界10大リスク
1.ヨーロッパの政治情勢         6.新興国の求心力低下
2.ロシア外交と経済            7.企業に対する政府の影響
3.中国経済減速と波紋          8.サウジアラビア対イラン
4.米金融の兵器化             9.台湾と中国の関係 
5.イスラム国の脅威           10.トルコ政権の動向

毎年お送りしています「バイロン・ウィーン氏のびっくり10大予想」は
ネットで調べてください
「本家本元、バイロン・ウィーン氏の2015年びっくり10大予想…安田佐和子」


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